青年塾の新展開

上甲 晃/ 2002年2月3日/ デイリーメッセージ/

設立以来満5年を経過した『青年塾』は、本当に多くの人たちのボランティア精神に支えられて歩んできた。この世知辛い世の中に、こんなにも潔く他人のために働ける人が大勢いるのかと、私自身が驚くほど、みんなが自発的に活動してくれた。それによってどれほど、私は勇気を与えられたことか。仮にも、二言目に、『いくらいただけるのですか』などと責め立てられたりしようものなら、きっと私も途中で投げ出していたかもしれない。投げ出さずにここまで歩めたのは、大勢の人たちの「無私の心」に支えられたからである。

今日までの『青年塾』は、みんなのボランティア精神を最大限に尊重するために、組織らしい組織をつくらなかったし、責任体制も明確にはしなかった。「私がやります」と申し出てくれた人の好意に甘え、善意に頼ってきたのである。それはそれで、実に好ましい組織のあり方であったし、いつも心通い合う雰囲気に満ちていた。

しかし、既に350人もの塾生が集った今日、すべてをボランティア精神に基づく、緩やかな組織運営ではまかないきれないほど、仕事量も多く、負担感も大きくなってきたように思われる。例えば、『青年塾新聞』の編集一つ取ってみても、全員からネタを集め、取材を依頼し、締め切りの督促をし、編集にこぎつけるのは、並大抵ではない。一人二人のボランティア活動の限界を超えている。

今日、わが家で、『青年塾』のウインターミーティングが開かれた。この会合そのものも、ボランティア精神そのもの。拘束力をまったくもたない。「来ることのできる人が、来る」。それだけの指針だ。それでも、北海道から九州まで、25人もの塾生諸君が集まってくれたのだから、ボランティア精神は健在である。

ウインターミーティングで、私は、一つの提案をした。各地域における自主的な運営体制の確立である。ボランティア精神を第一としつつも、各地域ごとに、誰が代表世話人であり、誰が『青年塾新聞』編集の責任者であり、誰が募集活動の責任者であり、誰が財政的な責任者であり、誰が日常活動の責任者であるかを、これからは明確にしていきたいといった趣旨の提案であった。

『青年塾』は、今年4月からは400人を越える組織になる。その組織が、いつも生き生きと躍動するように機能するための「自立的運営体制」を、私は思い描いている。そして、塾生諸君が、゛生涯塾生゛として生き生きとした活動のできる受け皿をつくっていきたいものである。