大阪、なんとかしよう

上甲 晃/ 2003年9月5日/ デイリーメッセージ/

「大阪から日本を変えよう」とのスローガンのもとに、大阪府の知事や市長を自らの手で選ぶ運動に着手した。もっとも、今のところは、まことに小さな動きであり、とても天下の耳目を集めるようなものではない。昨晩は、「第一回戦略会議」と称する会合を大阪市内で開いた。いつまでも総論を展開していたのでは、選挙に間に合わない。具体的にどのようにするのかと言った戦略を決め、早く活動に着手しないと、入口の段階ですべては終わってしまう。

参加者は、およそ五十人。夜の六時から八時まで、みんなで熱く語り合った。最初に私が、過去の枠組みや常識を乗り越えて、新しい政治の風を起こしていくことを提案した。「今まで投票所に行かなかった人たちが動き始めたら、すごいことが起きた」。そんなすごいことが起きるためにはどうしたら良いかを話し合ってもらうことを提案した。

まず大阪の良いところ、悪いところを上げてみようではないか、そんな提案が出た。さっそく、ホワイトボードが持ち出され、みんなの意見が書き加えられていった。「大阪は元気がない」、「大阪は空気が悪い」、「大阪は治安が悪い」、「大阪は景気が悪い」、「大阪は緑が少ない」、「大阪は文化が貧しい」などなど。欠点は、いつの場合も、数限りなく上がってくるものである。ただ、多くの人たちが、現状の大阪に対して、このままではいけないと言った危機感を持っていることだけは事実であった。

大阪の良いところも出た。「気さく」、「庶民的」、「平等」、「笑い」、「食べ物がおいしい」などなど。良さを上げているうちに、何となく、大阪人らしい運動の仕方があるのではないかと、みんなが考えたことも事実であろう。ひょっとしたら、「大化けするようなすごい運動を、大阪から起こせるかもしれない」と私は思った。大阪人独特の乗りで政治を変えようと取り組んだら、大いに燃え上がることだろう。

その中で私が背筋を伸ばしたのは、ある中小企業を経営している女性の意見だ。「私は本気です。中小企業の経営者として、本当にぎりぎりのところを歩いている。人によっては、こんなところに来ている余裕がないほど追い詰められている人もたくさんいる。しかし、だからこそ、何とかしなければならないと立ち上がらなければならないと、ここに来ました。私は、本気なのです。本気で大阪が変わらないと、私たちの経営にも明日がないのです」。その意見を聞いているうちに、「政治に目を向けている余裕がないほど苦しい時だからこそ、政治に目を向けなければならない」と痛感した。本気な人たちが立ち上がることも、変革の一歩だ。