黄金時代

上甲 晃/ 2004年3月30日/ デイリーメッセージ/

後に、『青年塾』の歴史を振り返った時、「七期生あたりから、『青年塾』の黄金時代が始まった」と言えるかもしれない。そんなことを、出発式の間、考えていた。七期生の出発式は、私の期待し、望む理想に近いものであった。個々に見れば、至らない点や改善すべき点はいくらでもある。それはこれから改善していくとして、「塾生の主体的な意志と情熱、そして行動力によってすべてを動かしていく」という私の理想は、最大限にかなえられたような気がした。それほど、今年の出発式は、良かった。何が良かったと問われるならば、「青年のエネルギーに溢れていた」ことである。若い人たちのエネルギーを引き出すことを主たる目的とする『青年塾』らしい出発式ができたことが、何よりうれしかった。

このところ、『青年塾』は、下見が盛んだ。私は何も命じていないのに、塾生諸君は、自ら必要性を感じて、自ら下見に出かけてくれる。それも一度や二度ではない。何度も何度も、それこそ、自分が本当に納得できるまで、現場に出かけている。だから、机上のプランではない現実感覚があり、安心して進行を見ていることができた。

東クラスの波呂君は、修了発表会で行うアトラクションのリーダーであった。しかし、お母さんが重い病気に罹り、ほとんど付きっ切りで看病しなければならなくなった。アトラクションどころではない状況に陥ったのである。しかし、東クラスの人達は、「アトラクションの責任者は、波呂君」と決め込み、待ち続けた。その波呂君が、最後のリハーサルに駆けつけたのは、夜中の二時とか。その一つをとっても、みんなの結束力は否応なく、高まったのである。

今回の出発式関連行事を通じて、私が一番うれしかったのは、塾生諸君の結束力である。「共に苦労すれば、そこに心の絆が結ばれる」と私は信じている。塾生諸君の心の絆がしっかりと結ばれていたことが、何よりもうれしく、ありがたいことであった。七期生だけの結束ではない。上級生の人たちの結束力もまた、目を見張るものがあった。後輩達のために、献身的に働いている人たちが、何と多かったことか。大きな声を張り上げることなく、静かに、そして無駄な動きなく出発式や祝宴の準備を進めてくれた。かつてないほどの多人数にもかかわらず、動きの見事さは出色であった。全体の動きを頭に入れて、自分が何をしなければならないかを承知していないと、これほどの動きはできない。

『青年塾』は、塾生の主体的な意志のもとにすべてを自主的に行うことを本旨としている。その実が上がりつつあることを、私は喜んでいる。