『青年塾』第八期生

上甲 晃/ 2004年04月11日/ デイリーメッセージ

三月の『青年塾』第七期生の出発式は、過去最高とも言える充実したものであった。それは、第七期生のがんばりもあるが、伝統の力が養われてきている証拠だと思った。そして昨日から今日にかけての第八期生の入塾式関連行事もまた、今までの中では最高に充実した満足感を感じるものであった。帰りの新幹線車中でこの日のデイリーメッセージを制作しながら、私は大いなる満足感に浸っていた。肉体的な疲れは別としても、精神的には疲れるどころか、いささかの高揚した気持ちさえある。

左団扇。まさにそんな心境だ。私の思いと塾生諸君の動きが見事に一致していた。私は何も言っていないし、ほとんど何もしていない。しかし、第七期生を中心とした塾生諸君が、私の思いを汲み取り、みごとな入塾式とその関連の行事を成し遂げてくれた。私も妻も、今までのような余裕のない動きではなく、どことなく余裕を持って時を過ごすことができた。これも、初めての経験である。それほどに、先輩の塾生諸君が、主体的に、そして積極的に働いてくれた。うれしい限り。『青年塾』を始めて良かったと、心の底から思うことができた。

それにしても、先輩塾生諸君の静かで無駄のない動きには驚かされる。バタバタ、ドタドタしていないのである。これはよほど入念な事前準備が行われていなければ到達できないことである。実行委員長の兼松 巧君は、「現地に何度泊り込んだかわかりません」と言うほどだから、会場となる場所に数え切れない回数、みんなで泊まりこみ、細かいところまでチェックとリハーサルを重ねてきたのだ。さらに、モラロジー瑞浪生涯学習センターの幹部が、「とにかく細かいところまで行き届いた仕事をされました。昨日は、早朝からこのセンター周囲の掃除もされました。たいしたものです」と、手放しで誉めていただいた。

さらに今回は、実にたくさんの先輩塾生が手伝いのために参加してくれた。延べにして百人は下回らないとのことだから、新入塾生を上回る手伝いの塾生がいたことになる。これまた、前代未聞である。北海道から、東京から、関東から、北陸から、関西から、そして地元から、先輩が次々に現れる。ずいぶんたくさんのお金と時間がかかるはずなのに、それを少しもいとわない。それどころか、文句などまったく聞こえてこない精神レベルの高さには、私も頭が下がる。

さらに感心したのは、実行委員長・兼松 巧君の挨拶だ。「みなさん、私たちに感動を与えてくれてありがとう」。本来、御礼を言われてしかるべき実行委員長が、逆に深々と頭を下げて御礼を言うのには驚いた。

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