第29回『志ネットワーク』全国会議を開催

上甲 晃/ 2006年10月15日/ デイリーメッセージ/

第29回『志ネットワーク』全国会議を開催
大荒れの天候下、参加予定者が全員集合

青森・八戸で熱く交流
横殴りの雨。傘を飛ばしてしまいそうな勢いで吹き まくる風。八戸駅にたどり着くまでが大変だった。八戸駅の裏口に停車しているバスに乗り込んだ時には、上から下まで、ずぶ濡れである。出迎えのバスに乗っ て待っている参加者達は、異口同音に、「いやあ、手荒い歓迎ですな」と言う。第二十九回『志ネットワーク全国会議』は、青森県八戸市で開催された。八甲田 山の紅葉を楽しむのにはこの時期が最高、ということから決められた日程である。しかし、当初の思惑とは反対に、台風並みの低気圧に見舞われた。発達した低 気圧に、台風が合流したのだから、並みの荒天候ではなかった。
会場は、太平洋をすぐ目の前に楽しめるはずのホテル。この日は、怒涛のように押し 寄せる高波の海である。シーガルビューというホテルの名前は、゛カモメが見える゛といった意味だ。ところが、カモメの姿など、どこにも見えない。荒れ狂う 波と風雨が、ホテルの窓を叩く。何よりも、参加者は、会場までたどり着くのに、大いに苦労した。お互いが顔を合わせると、まず苦労話で盛り上がる。
東北新幹線がほぼ平常どおり動いていたのは、助かった。飛行機を利用した人達が、一番苦労したようだ。青森の空港に着陸できないので,欠航になったり、引 き返したために、容易にたどり着けなかった。「海外旅行以上に時間がかかった」と言いながら、最後に到着したのは、大阪組の四人。既に夜の八時を大幅に過 ぎていた。しかし、一人の欠席者もいなかった。参加の申し込みをした人達は、全員、万難を排して、会場までたどり着いたのである。今回の会議の世話役であ る八戸在住の畑中大吉さんは、「こんな天候にもかかわらず、一人の欠席者もなかったことがうれしい」と、感激する。天候が大荒れすると、みんなが顔をそろ えただけでも、感動と感激が広がるのである。
スケジュールは、初日、シーガルビューホテルでの勉強会。元八戸市長の中里信男さんが、「北奥羽の 沿革と将来像」について、また八戸みなとみらい漁協組合長の熊谷拓治さんが、「人間、このすばらしきもの」と題して、講演していただいた。そして、八戸が 誇る食材を駆使した夕食会で、大いに盛り上がった。また二日目は、十和田にある稲生川取水の用水を見学した後、八甲田、奥入瀬渓流、十和田湖を巡った。そ して解散した翌日、秋の空は抜けるように青かった。
「荒天候、それもまた良し」。ある人は、「この大会のことは決して忘れないでしょう」と言う。行くのに苦労した分、旅の記憶が鮮明に心に刻まれる。いつまで、「八戸での全国会議は、すごい風雨でしたね」と、語り草になるはすだ。
幹 事役の畑中さんと、畑中さんを手伝った、八戸在住の『青年塾』塾生諸君の働きは、実にすばらしいものであった。天候が荒れれば荒れるほど、応用問題がたく さん発生する。朝の魚市場の見学は取り止め。バスを降りると、決まって雨の中を歩かなければならない。困難の連続である。しかし、困難が、かえって印象深 い全国会議を演出してくれた。