箱根会議レポート2(塾生の実践報告)

上甲 晃/ 2009年3月20日/ 日本志民会議/

青年塾1期生 林浩陽さん

青年塾1期生 林浩陽さん

石川県金沢市野々市町で農業法人を経営している。小さな田んぼを50枚、合計で34ヘクタールで米を作っている。私は「都市部の棚田」と呼んでいる。

農業補助金はモルヒネ。父親に絶対に補助金を使うなと言われた。デザイナーを辞めて父親の後を継いで農業を始めた。どんな仕事もお客様のためになることをするという意味で同じだと思っていたが、農業は何かが違っていた。

青年塾に入塾し、「21世紀は農業の時代だ!」と塾長が言われたが、自分は信じられなくてびっくりした。もちろん今の私はそれを確信している。農業で利益を出し、法人税を払おうと農業者に訴えているが、ほとんどの農家は「税金を払う奴はバカだ!」と私を笑う。

農業補助金とは何か。魚が釣れないといって、魚屋へ行って魚を国に買ってもらうのと同じ。

なぜ学校給食をすべてご飯にできないのか?なぜ米粉のパンにできないのか?

何百年も同じ場所で、作物が作り続けられるのは稲作、米しかない。米はスーパー作物だ!!!私は子供たちに「田んぼの授業」を行い続けています。命を生み出す食の大切さを伝える活動だ。

稲の苗は3本植える。いろいろな人が居てこそ社会。子供も大人も老人も。

食と命の教育が不可欠。食と命の教育の義務化を提言する。

青年塾2期生 長田竜太さん

青年塾2期生 長田竜太さん

石川県で米作りをしている。農業は第一次産業と呼ばれている。時代が進むにつれて一次から二次、三次、四次と産業は発達してきた。しかし本当に世の中はそうやって高度化していくことが進歩だろうか。今、命が危機にさらされている。それは一次を疎かにしているからではないのか。

産業の軸、人間の欲求は、高度化した産業から一次産業に移っている。命を大切にするという時代は、一次産業こそが最先端産業になると確信している。

携帯電話を一ヶ月使わなくても誰も命の危険はない。しかし食を一ヶ月断てば死んでしまう。食料自給率40%では、もし輸入が止まれば10人中4人しか生き残れない。その40%の生産も、たとえば米作りをコンバインなどの農機具を輸入の石油の使って動かしていることを考えれば、自給率は1.6%という計算もできる。

店に行けば食品は山ほどある。お金さえ出せば買える。

自分食料自給率。

100%の人は私と林さんだけ。

それでは0%の人は?

この会場の圧倒的大部分の人は0%。

つまりほとんどの人は命を金で買っている。命の元をすべて金に委ねている。私は多くの人が自分食料自給率を1%に、2%にしたらどうかと考える。

抗菌、無菌とか気にする母親世代に育てられた子供たちは、米作りの体験授業をやっても、なかなか田んぼに入ろうとしない。そんな時に私が言う。「田んぼに足を入れることは、地球に足を入れること」だと言うと、子供たちは田んぼに入り始める。

「アースにアースする!」と呼んでいる。

(このレポートは青年塾3期生大久保守晃さん作成です)