箱根会議レポート5(各地の実践報告3)

上甲 晃/ 2009年3月23日/ 日本志民会議/

『福祉現場から』
慈愛園 理事長 潮谷愛一さん

慈愛園 理事長 潮谷愛一さん

妻は熊本知事ですが、熊本は命に関してはもっとも進んでいる県。「子供のゆりかご」を設置し、その必要性について高校生の討論会も行われている。

私の施設は90周年になる。捨てられた子供や、橋の下で暮らす老人などを世話をする施設として始まった。戦前、私の父はハンセン病の方々のお世話をするボランティアをしていた。母は看護婦で結核患者を世話していたが、私も結核で闘病生活を送ったこともある。

父は施設を作り、子供や老人のお世話をし続けていたので、私もその環境の中で育ち、30年前にアメリカに留学し不良青少年の問題を学んだ。多くの子供がキレていた。子供には食が大切といわれますが、私は子供は愛を食べて育つと考える。当時のアメリカには明らかな皮膚の色の差別があった。それも実際に味わった。

日本は多様な文化を経験したことが無い。多様な文化の価値観を知らない。若い人はできることなら海外に住んで、多様な文化を体験してほしい。

昭和55年、日本もアメリカと同じようにキレル子供が増えてきた。子供は愛を食べて育つもの。

欧米と日本の育児はまったく異なる。日本の育児は心を落ち着かせる育児。おんぶ、抱っこ、添い寝、おっぱいです。それを欧米流に変えてしまった。

人間は早産で生まれる。他の哺乳類のように生まれてすぐに自分で生きることはできない。だから「おんぶ、抱っこ、添い寝、おっぱい」が必要なのです。日本は0歳の時にとても子供を大事にしたのです。食も大切ですが、子供は愛を食べて育つことを忘れないでほしい。

(このレポートは青年塾3期生大久保守晃さん作成です)