会報80号編集後記

上甲 晃/ 2010年10月4日/ デイリーメッセージ/

★激変する中国の様子を観察し続けようと始めた「中国理解講座」が、最初の十年の締めくくりを迎えた。「始めた限りは、十年継続」を合言葉にしてきた。私を含めて、四人が、十年連続して参加することができた。十年経過してみて、改めて、中国の激変ぶりに驚いてしまう。「日本に追いつき、追い越せ」といった迫力がみなぎっていた。そして十年目の今年、中国は、国民総生産において、日本を追い抜く見通しだ。それは、単なる統計上の出来事ではない。両国間における意識の関係の変化に結び付くのだ。人は、自分が相手に対して圧倒的に差をつけられている時には、とかく、へりくだりがちだ。それに対して、相手と対等になるに従い、意識も段々と対等になる。やがて、両国の力関係が逆転すると、意識まで逆転してしまう。それが、日本にとってどれほど悩ましいことか、私達を待ち受けている大きな課題である。

★中国から帰ってきた直後、尖閣諸島沖で、中国の漁船が境界線を越えて、日本の領土に入り込み、警告した海上保安庁の警備艇に体当たりした。船長は、日本に拘留された。それに対する中国の対応を見ていると、かつてないほど居丈高だ。これから中国がさらに経済発展していけば、居丈高を通り越して、上から恫喝的にものを言うような関係に傾斜していく予感がする。十二月四日、『中国理解講座』を締めくくる会合を、横浜で開催します。今までに、『中国理解講座』に参加したことのある人は、是非とも、全員ご参加ください。もちろん、初参加大歓迎です。

★参議院議員選挙におきましては、『日本創新党』に対しまして、多大なるご支援をいただきましたこと、心から御礼申し上げます。残念ながら、十人の候補者全員が落選の憂き目を見ました。しかし、日本の政治を何とかしないと、日本の未来は開けないという危機感は、なお必要です。今後、『日本創新党』を継続、再起させることに力を注ぎます。但し、間もなく七十歳に手が届こうかという私が、いつまでも最前線に立つことについては、自戒もしています。

★『青年塾』サマーセミナーを、三重県伊勢市で開催しました。神道、伊勢の神宮について、若い人達にしっかりと知っておいてほしいとの願いを込めた研修でした。五十鈴川での禊、早朝の特別参拝などを通じて、参加した若い人達がみるみる生気を取り戻し、講座の日程がすべて終わった後、凛とした姿勢と誇らしげな表情を見せてくれたのがうれしかったです。やはり、「日本人としての誇り」を伝えることが必要です。

★みなさんの絶大なご支援をいただいてきたバングラデシュ「日本語教室」も、やっと開校の運びになりました。来春、みんなで出掛けましょう。