青年塾西クラス 豊島・直島講座のご案内

上甲 晃/ 2015年1月4日/ 青年塾/

今回の講座の目的は「豊島事件を知ることで不法投棄を自分の身近な問題として捉え、同じことを繰り返さないためにどうするかをみんなで考えたい」と しています。自分が出しているゴミはどの程度あるのか、どのようなゴミがあるのか、なぜ分別するのか、どのように分別するのか等、それぞれが考え、話し合 い、分別する意味を学んでいただきたいのです。それが将来どのように活きるのかを知り、自然環境との共存を考えられる魅力ある人間になっていただきたいと 思っております。

講座では豊島事件の不法投棄現場を実際にマスク等を着用して入っていただいたり、ゴミ処理がどのような過程で行われているのか、最終的に豊島事件で発覚したゴミはどのように生まれ変わっているのかを処理施設等の見学を交えて、感じて欲しいと思います。

ま た現在の豊島は海があり、緑があり、空気が美味しく、事件前の自然豊かな島に戻っております。豊かな自然と老若男女問わずあいさつしていただける島民の人 柄を肌で感じていただきたく、電動自転車に乗って豊島を散策し、「豊かな島」を感じてもらう内容になっております。豊島は電動自転車で1時間程度で1周す ることができる小さな島です。しかし、冬でありますから防寒(特に手袋)が必要です。

隣の直島は、地元企業と町民が一体となって始めた 環 境と観光で拓く新しいまちづくりを行っております。廃棄物処理を待機にエコアイランドへと歩み始めて、豊島の産業廃棄物は直島で中間処理され、リサイクル につなげています。直島のエコタウン事業者である三菱マテリアル株式会社直島製錬所内にある有価金属リサイクル施設等の見学も合わせて、エコタウンの取り 組みを見て、感じてほしいと思います。

瀬戸内海に浮かぶ小さな離島に、10年以上にわたって我が国最大の産業廃棄物が不法投棄されたこ と、この不法投棄にわずか1400人の住民が25年にわたり不法投棄業者はもとより、排出業者、さらには最も大きな責任を負う県当局とのたたかいを続け、 遂に完全撤去への約束をとりつけ、完全撤去が現実化されたこと、これは悲しくも、また勇敢な姿です。今回講話していただくのは、豊島事件の解決にご尽力さ れた豊島住民会議の方々であり、長く険しい道程を渡りきった志を聞くことで、不法投棄問題・環境問題を身近に感じて欲しいと思います。

エコタウンからエコカントリーへ

私たちに今出来ることを学びましょう。
皆様のご参加をお待ちしております。

講座テーマ

「ゴミの島」から「豊かな島」へ ~豊島事件から学ぶ環境問題~

皆 様「瀬戸内国際芸術祭」をご存知でしょうか。2010年に始まった瀬戸内の島々を舞台に、3年に1度開催される現代美術の国際芸術祭であります。交通が便 利とは言えず、船に乗らないと行くことができませんが、年間の来場者は延べ約94万人(太宰府天満宮初詣客が約200万人)と、海外からの来場者も多く、 世界中から人が集まる島となっています。

しかし過去には芸術祭の一つの舞台である豊島(てしま)で、産業廃棄物を不法投棄し、公害をも た らすという「豊島事件」がありました。1975年から16年間、大量の産業廃棄物を違法に投棄・野焼きし、1990年に豊島総合観光開発が摘発されるまで 約91万トン(最大積載量10トンの大型ダンプカー約27万台分)のさまざまなゴミが集められました。2000年6月に公害調停が成立して産業廃棄物処理 が始まり、現在も処理が続いております。

瀬戸内海の島には有毒ガスの生産工場や有毒な産業廃棄物の捨て場、処理施設など、本州では扱えきれなくなったものを持ってくる場所として、様々な負の要素を押し付けられた過去があり、また現代の島は高齢化と過疎化により、活力を失いつつありました。

このような負の要素を払拭するために、ご尽力された地元住民の努力は、未来に向けて新しい瀬戸内海の島へと歩み始めています。

環 境汚染が進んでいる現代で自然との共存について、自然をどう保護し、どのように活用していくのか。世界で2番目にゴミの多い国と言われている日本で私たち 一人一人が出来ることは何なのか。この豊島・直島を舞台に、「環境問題と自分」について考え、行動できるきっかけを作っていきたいと考えております。

そして、未来の家族や日本、地球を見据えて、私たちが今やるべきことが必ずあるはずです。

【課題図書】 「食といのち」 著者 辰巳芳子

講座詳細

日時
平成27年1月23日(金)~25日(日)
集合時間
平成26年1月23日(金) 15:30(受付開始15:00~)
集合場所
JR岡山駅東口前
*噴水がありますので、そこに集合してください。
解散時間
平成26年1月25日(日) 16:00
解散場所
JR岡山駅
宿泊場所
23日(金) ダイヤモンド瀬戸内マリンホテル
〒706-0028 岡山県玉野市渋川2丁目12-1
TEL:0863-81-2111 FAX:0863-81-2110
24日(土) つつじ荘
〒761-3110 香川県香川郡直島町352-1
TEL:087-892-2838 FAX:087-892-3871
準備物
名 札ホルダー、名刺、マイ箸、マイコップ、水筒、掃除道具(雑巾等)、雨具(折りたたみ傘等)、入浴セット、タオル、洗面道具、寝間着類等、志バッチ、課題 図書「食といのち」、エプロン、三角巾、酔い止め薬(船に揺られます)、携帯電話(豊島散策の際にカメラを使用します)、手袋、防寒着
年間課題図書
「坂の上の雲」 司馬遼太郎著  第5巻、第6巻持参
服装
青年塾ポロシャツ、上に羽織るもの(ジャンバー等)、手袋、ズボン(ジーパン不可)、スニーカー
調理研修ではエプロン、三角巾  掃除研修では動きやすく、節度のある服装
参加費用
34,000円(OB/OGは実費徴収)

講座スケジュール

時間 内容
1月23日(金)
15:30 JR岡山駅東口集合
17:00 食事研修(玉野市立総合文化センター)
19:00 夕食
20:00 塾長と語る 「豊島事件とは」「産業廃棄物とは」「自分が出しているゴミとは」「ゴミの分別とは」
グループディスカッション形式  塾長・OB・OGとの交流
21:00 ホテル到着(現役生は演劇について会議)
22:00 入浴
23:00 就寝
1月24日(土)
5:30 起床
6:00 ホテル出発
6:45 岡山県宇野港出発(フェリーにて移動)
7:45 開講式
8:10 どんぐり報告
8:20 DVD鑑賞(豊島事件を知る)
9:00 産業廃棄物不法投棄現場見学(豊島事件発端の場所)
講話①:豊島住民会議事務局長 安岐正三様
12:30 昼食・豊島散策(電動自転車にて)(3グループに分かれ、豊島を散策する)
14:30 豊島出発
15:00 直島到着
15:20 香川県直島環境センター見学
別名「豊島廃棄物等中間処理施設」(豊島事件で出た産業廃棄物を処理する香川県が所有する施設) 三菱マテリアル敷地内
17:00 つつじ荘到着(モンゴリアンテントのパオに宿泊)
17:20 嗜み報告・「食といのち」ディスカッション(グループディスカッション~塾長、美代子先生、OB、OGとの交流~)
18:30 夕食
20:00 輪読会(坂の上の雲 第5巻、第6巻)
21:30 入浴
23:00 就寝
1月25日(日)
6:00 起床
6:30 朝礼
7:00 掃除研修(つつじ荘前公衆トイレ、海岸ゴミ拾い)
8:10 朝食
9:00 プラントツアーにて銅製錬施設と有価金属リサイクルセンター見学(中間処理されたものをもってきて、不法投棄のゴミが最終的にリサイクルされる場所)
三菱マテリアルが所有する施設
11:30 講話②:元香川県議会議員 石井享様 (豊島公害調停選定代表人の一人として調停に参加された方)
12:30 昼食
13:10 育み実践報告
13:20 豊島の景色発表 ~現在の豊島「豊かな島」を知る~
13:35 閉講式
14:25 香川県直島宮浦港出発(フェリーにて移動)
14:45 岡山県宇野港到着(バスにて岡山駅へ)
16:00 JR岡山駅到着  解散