『青年塾』塾生募集

上甲 晃/ 2000年10月2日/ デイリーメッセージ/

早いもので、第5期生の募集開始である。『青年塾』を創設したとき、正直なところ、おそるおそるであった。私の思いがはたして通じていくのだろうか、思いはあっても、誰も応じてくれないのではないか。そんなことを考えていると、寄せられてきた願書一通にも、躍り上がるような気持ちになったものである。

だから、第1期生の入塾式で、本来「おめでとう」と言うべきところを「ありがとう」と言ってしまった。それは単なる間違いではない。きわめて正直な気持ちのあらわれであった。また、そう言わないと気がすまないような、ありがたさが心の内に広がっていたのだ。

それから早いもので、5年目を迎える。塾生の数も、当初の心配をよそに、増える一方。40人が64人になり、78人になり、そして今年の第4期生は92人。しかも、参加してくれる人たちが、実に多岐に渡り始めているのがうれしい。地域的にも広がり、職業的にも広がり、女性の数も増え、偏りがなくなってきた。

クラスの数も、東西2クラスから、関西クラス、北海道クラスと、毎年新しいクラスを開設、さらに第5期生については、東海クラスをスタートさせることになった。「志高く生きよう」、ただそれだけの目的に、これだけの広がりができていることがうれしい。私のためではない。この国の未来のためにうれしいのである。若い人たちが、自らの生き方を見つめなおして、より良く、より高く、社会のために生きようと志してくれるだけでもうれしいではないか。日本の救いだ。

今年もまた、新しい塾生を募集することになった。いつも、募集が始まると、緊張する。来年もはたして来てくれるだろうか、それを心配し始めると、どきどきするようだ。募集のために、広告宣伝費を使うつもりはない。今回は、例年のように、雑誌の「致知」に掲載する。そして新しく、モラロジー研究所発刊の「れいろう」に掲載する。それ以外は、すべて、口コミである。口コミでの広がりをいちばん重視していく方針に変わりはない。口コミが広がるためには、「青年塾はいいよ。ぜひとも入ったほうがいい」と勧められるだけの魅力が青年塾になければならない。口コミが広がらないような青年塾では、存在価値がないのだ。

11月1日から募集を開始する。募集の内容、そして研修の内容は大筋においてあまり変わりない。年を追うごとに生まれつつある「良き塾風」を大切に育てていきたいからだ。『青年塾』に集う人たちは、何よりも、人間として一流だと言われるまでには、まだまだ道は遠い。