青年塾19期生東海クラス「熊野講座」のご案内

上甲 晃/ 2016年01月16日/ 青年塾

温故知新 ~伝統を蘇らせる~

“伝統を継承する”とはどのようなことなのでしょうか。
伝統産業・文化・技術は日本各地に存在しますが、その多くは失われつつあります。理由は2つあります。
1つ目は継承者不在。地方で盛んだった第一次産業(農業、林業、水産業)の従事者は、都心の第三次産業へ移り、どの地方の産業や伝統文化も継承者不足に喘いでいます。
2つ目は日常生活からの必要性の喪失です。欧米式の資本主義が進むにつれ、大量生産・大量消費の時代に日本も入りました。職人が手間や時間をかけて作る製品は、大量生産されるコモディティの価格には勝てず、だんだんと日本人の生活から消えていきました。
では、伝統は保護されなければ、その形を続けられないのでしょうか。伝統とは過去のもので守らなければならないものなのでしょうか。
伝統の形を変え、現代の生活に根付く産業の可能性を尾鷲・熊野地域にて探ります。
また、今講座では、世界遺産にも登録された熊野古道を語り部の方と共に歩きます。私たちが歩くのは、地元の方が熊野古道を後世に遺そうという思いで、自ら 鎌を手に取って、失われた参詣道を発掘したルートです。尾鷲市賀田から熊野市二木島へ抜ける甫母峠を越えるコースで、美しい石畳や猪垣などのある、静かな ハイキングを楽しめます。
熊野詣に参じた古来の人々の歴史に思いを馳せながら、またその歴史を守ろうとする現代の地元の人々の思いにも触れ、“伝統を継承する”ために各自ができることを考えます。

講師紹介

  • 速水 亨様   速水林業 代表
  • 大川 善士様  熊野古道 語り部
  • 世古 効史様  尾鷲わっぱ ぬし熊 四代目

講座詳細

日  時
平成28年2月12日(金)~14日(日)
集合時間
平成28年2月12日(金)17:00開講式開始
解散時間
平成28年2月14日(日)14:00閉講式終了
集合場所
開講式会場 自然体験型イベント交流施設けいちゅう
〒519-3412 三重県北牟婁郡紀北町海山区島勝浦321
TEL:0597-39-1080
解散場所
三重県立熊野古道センター
〒519-3625 三重県尾鷲市向井12-4
TEL 0597-25-2666
参 加 費
27,000円
(OB・OGに限り実費。一般参加者と志ネットワークの参加者は、現役塾生と同一)
準 備 物
マイ箸・マイコップ・マイ灰皿・雨具(熊野古道散策は少量の雨の場合は決行しますので、カッパをご持参ください)・洗面具・着替え・筆記用具・入浴セット・山歩き用の服装・スニーカー(現役生は、掃除・調理用の服装・エプロン・三角巾・志バッジ・坂の上の雲5,6巻)
服  装
青年塾生に相応しい服装
運動や掃除ができる服装・運動靴(登山靴までは必要ありません)
申込期日
平成28年2月1日(月)

講座スケジュール

時間 内容 場所
2月12日(金)
16:30 受付・開講式準備 けいちゅう
17:00 開講式
17:30 夕食
18:30 育み発表
19:00 伊勢講座宿題
19:30 入浴
21:00 塾長と語る
23:00 就寝
2月13日(土)
6:00 朝礼 けいちゅう
6:30 朝食
7:00 移動
8:00 速水林業代表 速水様と森林散策・ご講話 速見林業
11:30 移動
12:00 昼食 けいちゅう
13:00 掃除研修
15:00 食事研修
18:00 夕食・食事実態調査発表
19:00 中間発表会
20:15 たしなみ発表
20:30 入浴
21:30 輪読
23:00 就寝
2月14日(日)
6:00 朝礼 けいちゅう
6:30 朝食
7:00 移動
8:00 熊野古道(曽根次郎坂太郎坂)散策・語り部大川様ご講話 熊野古道
11:00 移動
12:00 尾鷲わっぱ ぬし熊様の見学・4代目世古様ご講話 尾鷲わっぱ ぬし熊
12:50 移動
13:00 閉講式準備 熊野古道センター
13:30 閉講式
14:00 終了・解散
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